■ The 1st Album "Mortes Saltantes" (1999)

1. Crawling From The Blood
2. さぶらひ (Tsavulafi)
3. いざなふぃ (Izanafi)
4. Into The Fire
5. とふらひ (Tofulafi)
6. Yo Motu Kuni
7. 忌つ木 (Ituki)
8. 黄泉人舞 (Yomivito ga Mafi)

メンバー:
Yatsufiko: Vocals
Nugoto: Guitars, Chorus
Kuniwo: Guitars, Chorus
Itukime: Keyboards
Ryuichi: Bass
Yomituti: Drum

このアルバムは1999年の1月から3月にかけて Studio Nest で録音され、菊池賢治氏と INTESTINE BAALISM の Seiji 氏によってプロデュースされている。このアルバムでは Demo #3 で打ち出した Yomi Metal を徹底的に追求し、更に妖しい世界を堪能してもらえると思う。このアルバムを機会にバンド名を凶音 (MAGANE) に改名し、國造と碧血がそれぞれ Kuniwo と Ryuichi に改名している。残念なことに、この音源の録音後 Ryuichi は脱退してしまった。

Crawling From The Blood 「力祝ひて」、原義にしたがえば「血から忌這ひて」。曲は畏怖の旋律と拍子で構成された Thrash/Black になっている。
さぶらひ Demo #3 のコメント参照。
いざなふぃ Demo #3 のコメント参照。
Into The Fire Demo #2 からのリメイク。全ての歌詞が火の神 (生まれ出るときにイザナミの火門 (ホト) を焼いた火之夜芸速男神) にまつわるものに置き換えられている。
とふらひ Demo #3 のコメント参照。竹の二 (大地の力) 這ひて (匂ひて)、内に入るなり。河づ (河の者) 呪ひて、道 (御血) の絶ゆるなり。
Yo Motu Kuni 奇妙な感じの Thrash。曲名は黄泉国を意味しているが、夜や闇を司る国 (闇もつ那) を仄めかす表現になっている。血 (道) 延べて闇もつ那へ…。
忌つ木 斎の原義。神聖なる桜の木々は贄を求める。御神木の八重咲くを祈りて。生娘を八つ裂く。麗しかれ八重に裂け。
黄泉人舞 Demo #2 及び Demo #3 からの再録。この曲は我々にとって最も重要な曲であるため、我々は決して飽くことなく完全形を追求し続けるだろう。石の上、ふる血 (Old Blood, Raining Blood) の御影こそあれ。還りつる黄泉人が舞 (Mortes Saltantes)、秘め事たれ。Demo #2 のコメント参照。


■ The 1st Single CD-R "MAGANE ATTACK" (2001)

1. 去にしへ (Inisife)
2. 凶津風 (Maga tu Kaze)

メンバー:
鎮毘古: Vocals
沼琴: Guitars, Chorus
久仁雄: Guitars, Chorus
忌仕女: Keyboards
幽蛇: Bass
黄泉槌: Drum

この音源は2000年の10月から11月にかけて新宿 On Air と Influence Recording で録音され、INTESTINE BAALISM / Influence Recording の Seiji 氏によってプロデュースされている。当初は 1st Album の再発時の Bonus Track や Compilation のために準備していたが、いずれも実現に時間がかかっていたため、Promotion を兼ねて暫定的に完全自主制作の Single CD-R として発売することとした。この Single では 1st Album で打ち出した Yomi Metal を深めるとともに、ある種の抑揚を強調した曲展開となっている。Bassist には前任の Ryuichi、法輪に代わって FUNERAL RITES で Guitar を弾いている Yu が幽蛇として加入している。幽蛇加入後初の音源となるが、法輪在籍中に音源を1つも作れなかったのは残念だ。この Single を機会にサ行の仮名遣いを ts から s に改めるとともに、祇雄が久仁雄に表記を改めている。

去にしへ 「神去にしへ,血もて訪ふらはむ」、神が去ってしまったところへ、まだ信仰が現実だった太古へ…。樺太の空と森にヒントを得て作った曲。曲の前半は澱んだ Doom、後半は勢いのある Thrash になっている。
凶津風 血凝りて風となり、風凶 (まが) りて業なさむ。つむじ風、暴風、微風、異なる風の反発と凝集…、全てが風を意識した Riff となっている。


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